よし、本気でISOに取り組もう
今、会社ではISO9001(品質管理)の認証取得の取り組みを行っています。地元の印刷工業組合加盟企業でも、ISO9001を取得している企業は2割程度に止まっているようです。これは印刷は決まった製品を生産するのではなく、受注生産なので他の産業よりも複雑だということが背景にあるのかもしれません。
プライバシーマークの取得の際にも感じたことですが、こういう取り組みは、ともすると認証を受けるための「対策」で終わってしまい、審査や監査をなんとかクリアできるように書類やなどの整備に終始してしまう危険性があります。
プライバシーマークの場合は、業務の中で個人情報を扱う部分だけを対象としているのに対しISO90001は、文字通り会社の生産活動そのものが対象になります。このため取り組みを行おうと思うと、会社のあらゆる業務の見直しが必要となり、そのボリュームに負けて審査対策・監査対策に矮小化したくなる誘惑にかられます。
特に私の所属するデジタル系事業部門では、印刷工程とは直接関係がないため、全社的な議論とは別に独自に自分たちで考えないといけないことが多いのです。
またウェブなどは特にそうですが、仮に誤字脱字が公開後に見つかったとしても「刷り直し」などということにはならず、そこを修正して対処するだけで済む場合が少なくありません。なので「いつでも直せる」的な発想に陥ると、品質管理を怠る危険性があるのです。
ウェブについてはJIS X 8341があります。アクセシビリティに関する規格ではありますが、これをクリアすることで、ウェブ標準に準拠したサイト制作に大きく近づくことができます。これまで「そこまでしなくてもいいかぁ」とか「だいたいやってるし」ということで、厳格に規格に合わせてチェックするということが弱かったのが実態です。
また誤字脱字、リンクチェック、ブラウザの違いによる表示の問題など、気をつけてやってはきたけれど、ケースバイケースでチェックが弱かったりすることもありました。そういう意味では、作業の標準化を進め、誰でもそれに沿って作業をすれば一定以上の品質が確保されるということにしないといけないという問題意識はありました。
せっかくISO9001の取得に向けて、コンサルタントにも安くないお金を払うわけですから、本気で取り組まないといけないなぁという気になってきました。
「後で直せる」とは言っても、何度も直していれば当然、お客様から信頼されなくなります。最近、クチコミでお仕事を頂く機会も増えつつあり、そういう意味では、きちんとした品質を維持し提供することがビジネスチャンスを広げることにもなります。また、規格や基準に合わせてきちんとチェックすることで、曖昧だった認識が明らかになり正確な理解と必要なスキルを身につけることを要求されることになります。
ISO90001を「顧客満足の向上」「ビジネスチャンスの拡大」「スキルアップのチャンス」ととらえて、本気で取り組んでみようと思います。

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