EPUBをmobiに変換してKindle3で読んでみました。
AmazonのKindleが日本語表示に対応したということなので、早速会社で1台買いました。
米国のAmazonのサイトで買うのですが、もちろん全部英語です。英語が大の苦手の私は、手探り状態でなんとか発注しました。
しかし物が届いてビックリ!なんと2台発注してしまったようです。2台目は現在、社内で買ってくれる人を探していますが、なんともお恥ずかしい話です。
まず箱をあけてビックリしたことがありました。
画面に図と文字が表示されているのですが、まだ電源も入れてないし、説明の紙が画面の上に貼ってあるんだと思ってはがそうとしたんですがはがれません。おっかしいなぁと思ってみたら、なんとそれが画面そのものだったのです!
そうです、電子ペーパーは電源が切ってあっても、そのときの状態が維持されるので、初期の画面として設定してあったものが表示されていました。
しかもそれが、紙と見間違うくらいの精度なのです。あらかじめ登録されている英文のコンテンツを見ましたが、とてもクッキリしています。ルーペで覗いてみましたが、300dpiのレーザプリンタで普通紙にトナー出力したものよりエッジがクッキリしているように思いました。
ページの切替は電子ペーパー特有の「間」があり、iPadのようにサクサクって感じではないですけど、遅くてイライラするほど遅くもなく、実用的なスピードだと思います。
さて早速、買ったからには試さないとと思って、フォントを埋め込んだPDFと、ePubをKindleが対応するmobi形式に変換してKindleに登録して見てみました。PDFの方は、ファイル名が日本語でも大丈夫で、表示も問題ありません。
まぁPDFは以前からフォントが埋め込まれていれば表示はできていたんだと思いますが(違う?)、ファイル名が日本語でも大丈夫になったのは嬉しいです。
iPadのiBooksにEPUBのコンテンツを登録しようと思うと、パソコンにつないで起動が遅く、起動したと思ったらバックアップがどうのこうのと、なかなか使わせてくれないiTunes経由でデータを渡さなくてはいけません。これ結構面倒です。
ですがKindleはUSBで接続すると、普通にUSBメモリのように認識されるので「documents」フォルダにデータをコピーすればすみます。簡単でした。
こりゃ調子がいいぞと思って、今度は手元にあったEPUBのコンテンツをKindleが対応するmobi形式に変換して表示してみることにしました。
Amazonのファイル形式はAWZ形式といわれますが、これはどうもmobi形式をベースにしてDRM処理をかけたものらしく、DRM処理をしないのならmobi形式でいいんだそうです。
EPUB形式のファイルをmobi形式に変換するのは、Amazon自身が提供する「Kindle Gen」というソフトを使いました。
「Kindle Gen」は下記からダウンロードできます。
http://www.amazon.com/gp/feature.html?ie=UTF8&docId=1000234621
ダウンロードしたものを解凍し、kindlegen.exeにEPUBファイルをドラッグ&ドロップすると、コマンドプロンプト画面が表示され、呪文(笑)が、だだだだだだ〜と表示されたあとEPUBと同じ階層に、mobi形式のファイルが書き出されます。これをUSBでつないだKindleにコピーしてやればOKです。
しかしいくつか問題点がありました。
KindleのHome画面で表示される書籍タイトルが文字化けしているのです。これはファイル名が日本語だからか?と思って直してみましたがだめでした。調べてみるとEPUBのcontent.opfファイル内に、タイトル要素<dc:title>として記述されている内容をタイトルとして認識しているようです。
なのでEPUBをいったんSigilで開いて、この部分を修正(Tool→Meta Editor→Titleを編集)し、1バイト文字のタイトルにして保存したあと、mobiに変換しました。
すると今度は、タイトルは文字化けせずに表示されました(もちろん日本語名のタイトルではなくなっています)。
せっかっく日本語表示に対応したというのだから、ここも対応して欲しかったなぁと思います。
他にもあります。フアルファベットと日本語文字の太さや形のバランスが悪い感じがします(これは搭載されている表示フォントの問題でしょう)。
いちばん「あれっ」と思ったのは、EPUB時には段落ごとに一文字分の字下げがしてあり、iBooksなどではちゃんとそのように表示されるのに、Kindleでは3文字分くらい下がっているのです。これはスタイルシートでインデント処理がしてあるのかと思ったのですが、そうではなく全角スペースが一文字分入って実装されていました。
Kindle上で文字サイズを変えると、字下げ幅は変わらないので先に3文字分と思ったのは、たまたまそのサイズのときに3文字分あったということで、字下げ幅は固定されてしまっていました。
段落の先頭に全角スペースを入れていない(字下げのない)EPUBを変換したものは問題がありませんでしたので、Kindleの描画の問題なのか、Kindle Genで変換するときの問題なのでしょうが、詳しくはわかりませんでした。
字下げを実現したいときは、スタイルシートでem単位で指定すればよいのか?などは後日検証したいと思います。
※その後、インデントはCSSで text-indent: 1em; のように指定してやれば大丈夫だということがわかりました。(2010年9月4日追記)
これ以外にも、詳しく見てゆけば日本語表示については、いろいろあるんだと思います。
今はまだ日本のAmazonには、Kindleで読める日本語書籍がないので、たいした問題にはならないかもしれませんが、本格的に電子書籍が買えるようになるまでには、きちんとした表示ができるようになって欲しいと思います(Kindleってソフトウェアのアップデートとかできるんでしょうかね?)。ひょっとして日本製のブックリーダーはそんなことはないのかもしれませんね。
あと、無線LANの設定をしようと思ってしてみました。
手こずったのは暗号化キーを入力するときでした。暗号化キーは数字とアルファベットが混在しています。アルファベットは、キーボードから入力できるのですが、数字のキーがありません。いろいろ調べてみると「Sym」ボタンを押すと画面に、ソフトキーボードというか、記号と数字の一覧画面が表示されます。ここからコントローラの周囲にある矢印キーで移動して選んで、コントローラキーの真ん中の確定ボタンを押して入力するのです。まぁなんて面倒くさい!!数字とアルファベットで切替ながらやるのはしんどく、何回か暗号化キーを間違えて入力しなおしました。
本体のキーボードの上には、まだスペースがあるので、そこに数字キーだけでも配置すればよかったのに!
なんでAmazonは、そんなことに気づかなかったのでしょう?昔は数字キーがついていたみたいだし…。
※その後、知人からAltキーを押しながらキーボード最上段のQからPのキーを押すと数字が入力できるということを教えてもらいました。マニュアルには書いてあるそうですが、なにせ英文なのでわかりませんでした。ちなみにQが1で、Pが0に相当します。(2010年9月4日追記)
個人的には、電子書籍端末の本命はKindleだと思っています。端末の善し悪しだけでなくマーケットとか、フォーマットとか、いろんな意味で主流になっていくと思います。iPadでもAndroidでも読めて同期が取れるのは大きいと思いますし。
軽くて薄いし、毎日カバンに入れて持ち運んでも苦にならないように思います。一番の希望は書籍よりも漫画がKindleで読めるようになることなんですけどね…


日本語タイトルはkindlegenをコマンドラインからkindlegen -unicode ***.epub ってやれば文字化けしませんよ。