Webは一次情報源になれるのか?~紙とWebとの融合?

産経新聞が毎日新聞(Mainichi INTERACTIVE)と袂を分かったMSNと組んで、「MSN産経」というサイトを立ち上げることになるんだそうです。
私は産経新聞自体があんまり好きじゃないんで、どうでもよいと言えば、どうでもいいんですが、このサイトが成功するかどうかには関心があります。それは「ウェブファースト」ということを掲げ、紙媒体の新聞とWebの編集部を統合するとともに、今までは紙媒体の新聞で発表された記事を掲載していたのに対して、スクープ記事などは新聞での発表を待たずにWebで記事を掲載することもあるということだからです。また新聞では掲載できない長文の記事(重要裁判の冒頭陳述や政治家の会見内容など)を全文掲載したり、報道写真の一部は、1024×768ピクセルの大きなサイズで掲載することもするそうです。
要するに今まで、紙媒体である新聞の二次利用のメディアでしかなかった新聞Webが、一次媒体としての役割を果たせるようになる可能性が出てきたということです。これは紙とWebの関係を考える上で重要な契機になるんじゃないかと思うんです。このサイトが成功し、他の新聞社もこれに追随するようになると、紙とWebの関係について社会的に見直すという流れもできてくるのではないかと思います。

今まではWebで公開してしまえば新聞の購読が控えられるんじゃないかということで、どの新聞社もWebは二次媒体として扱ってきました。産経新聞の社長さんは「ネットを制限しても、紙を守ることにはつながらない」と言っておられますが、これはまだ仮設に過ぎないと私は思うのです。実際に「MSN産経」が「ウェブファースト」に取り組み、それがどういう結果を生むのか、社長さんの仮説が正しいかどうか、そこが気になるところです。

うちの会社で数万部の新聞を発行されているお客様が、来年に向けてWebをリニューアルする計画をお持ちなのですが、このお客様も「ウェブファースト」的な考えで、Webを一次情報とするというスタンスでサイトや編集体制の再構築を考えられておられます。そういう意味からも、社会全体の流れとしてWebが一次情報としての地位を確立できるかどうか、今後も注目してゆきたいと思います。

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コメント:3個

  1. 笹川%DTPオペより、 2007/10/6 土曜日:

    いや、まぁ、表面上はそうかもしれませんけど、6ヶ月でアーカイブを消すとか、持続性を考えない運営方針難なので産経さん、izaの方でうまいことやっとけよ、と思ったりも。1次情報源じゃなくて一時情報源(紙に印刷するまでのバッファ)でしかないんだろうと思っています。(結局、変わっていないってこと)

    とはいえ、米国の新聞社もWebに傾倒してSNSっぽくしたり、diggぽくしたりと色々頑張っていますけど、軒並みだめっぽい感じになっているので難しい所ですよねぇ。

    インプレスがやっていたJIJI-Watch(時事通信社のニュースを毎日メールしてくれる有料サービス)気に入っていたんだけどなぁ。遙か昔に終わったけど。

  2. goriより、 2007/10/7 日曜日:

    >1次情報源じゃなくて一時情報源

    あ、これスルドイ!!

  3. DTP&Webかけもちオペより、 2007/12/11 火曜日:

    歴史を振り返ってみれば、新しいメディアの利用が有効な媒体であるとき、
    旧メディアは常に、新メディアを補完して行くような形態に変化していったので、
    Webと新聞(の一つのジャンルごとに)も同様な相互補完を繰り広げていくと
    思われます。

    「1次情報じゃなくて一時情報」のような鋭いコメントじゃなくてスミマセン(^_^;)
    個人的には「どっちが一次でもいいジャン」…と思いますけどね。

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