紙は減ってません。

今日、とあるネットサービスの売り込みの話を聞きました。
その営業さんは「ネットの普及で紙が減る」と繰り返し言うものだから、「紙もインクも出荷量は減ってませんよ。右肩あがりで増えてます。減っているのは印刷の出荷額で、要するに価格が大幅に下落してるだけです」と教えて上げました。営業マンさんは「そうなんですかぁ!いやぁ知りませんでした」と言ってました。
彼は印刷業界の人じゃないんで仕方ないけれど、意外と印刷会社の人でも「ネットや携帯の普及で紙が減っている」と思っている人は少なくないように思います。
売上げが伸びないと、印刷自体の需要が伸びていないような気がしてしまうのは、しかたがないのかもしれません。

以前は、文字を1文字入力するだけでも、お金を頂けました。カラー写真の分解もいい値段しました。写真から電線消そうとするとビックリするくらいの値段だったりしました。
でも今では、文字も写真もメールでやってくるし、電線消すくらいのことはフリーソフトでもできるものもあります。プリプレスの部分の価格が、もう救いようがないくらい下落してしまったわけです。仮に印刷物の価格が半分になったら、今までの倍の仕事をもらってこないと同じ売上げになりません。価格の下落分を補う仕事の取り合いになり、ますます価格を下げざるを得ず、どんどん自分で自分のクビを締めていくことになります。

負のスパイラルが、どこかで下げ止まるまで持ちこたえなくてはいけません。そのためにはプリプレスは徹底して合理化しつつ、それ以外の部分で付加価値をつけていかねばなりません。
プランニングやマーケティングも視野に入れ、トータルでクライアントのメディアをプロデュースできる(クロスメディア展開を仕掛けられる)ようにならないといけません。また印刷から派生する業務を取り込み、ワンストップサービスと言われるような、サービスを提供できる分野や商品を作らないといけません。

印刷会社は大変ですわ…

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コメント:1個

  1. とげぞうより、 2008/9/11 木曜日:

    はじめまして
    確かにプリプレスの価格だけでなく印刷単価も下がり続け厳しい業界ですね。
    自分も印刷会社の営業として入社し5年ほど前から同社内でWEBディレクターをしてます。
    この5年間、印刷だけではダメだ!WEBもやらなきゃという社内の流れに任せ取り組んで来て、WEBでそれなりの売上も上げられるようになりました。
    ただ、だからといってWEBもやりますと言ってWEB単体の受注をしていては、売上は上がっても制作負荷や外注費を考えると自分の人件費や機材費等をペイしるのは厳しいですね。
    おっしゃるようにクロスメディア(って言葉は嫌いですが)的な考えにて印刷会社として利益となるためのWEBへの取り組み方(ビジネスモデル)があるのではと最近苦悩しており、「印刷会社のWEB」での検索でこのサイトを見つけました。
    過去記事も拝見し、自分の経験や考えと重なる記事が多く大変勉強になるとともに勇気付けられました。

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