「顧客」ではなく「個客」

久々に(笑)、JAGATのサイトで、うんうんと共感できる記事を見つけました。
●ワンストップサービスとは - JAGAT
http://www.jagat.jp/content/view/831/162/
動画は音声が聞こえなかったんだけど、これは私がFirefoxを使ってるせい?Javaだから関係ないような気もするけど。

ここではワンストップサービスについて思い違いをしている人が少なくないということを指摘しています。どういうことかというと、ワンストップサービスとは、何でも受注するということだと理解し、受注品目を増やし設備もそれにあわせて拡張してゆくという路線だと思っているということです。要するに「何でも屋」度合いをレベルアップしようということです。
でもちょっと考えて見ればわかると思うんですが、1社であらゆることを受注できる設備や人材を用意することはできません。仮に外部ネットワークを駆使しても、いずれ行き詰まることは確実です。

大事なことはワンストップサービスとは、個々のお客様業務に“深く”関わり、その業務全体をまるごと引き受けられるようにするということであり、ポイントは「顧客」一般ではなく、個々のお客様=「個客」にフォーカスしているということです(この場合「個客」は、特定のあるお客様ということだけでなく、特定の業種や業態に絞り込んで、そこに属するお客様ということも含むように私は思います)。

どういう「個客」に絞り込み、どういう業務を丸ごと請け負うことを狙うのか、そこをよく考えて臨まないとだめだということでしょう。なので印刷会社ごとに答は違うということになります。
ここを考えないで、いわば思考停止状態で臨むと、設備産業体質が染みついているために、営業品目を増やし設備も拡張し…という発想になってしまうのでしょう。

「個客」の重要性ということでは、インターネットの影響も見逃すことはできません。インターネットは国内で1億3千万個の「個人市場」、450万個の「法人市場」を生み出したということができます。インターネットを活用することで、地場産業とも言われてきた印刷会社の営業エリアは飛躍的に拡大します。この「個客市場」のうち、自分の会社はどの範囲、どの層に向かうのかを考えなければなりません。
またインターネットによって、広大な「個客市場」に切り込んだ場合、それらすべてを対面営業によってカバーすることはできません。そこで、行かなくて済むものは行かなくて済むように、営業活動自体を効率化させ、オーバーヘッドを極限まで下げることが必要になります。これはWeb to Printの流れとも合致していると思います(もちろん対面営業が必要なものはずっとあるし、それはそれできちんと対応しないといけません)。
そうすることで、自社に必要な売上げの拡大を「個客」から得ることができるようになるのだと思います。

自社が強みを持つ「個客市場」を見つけ出し、そこに必要な設備や人を配置し、魅力的な商品やサービスを提供するということを実践しないと、印刷会社に未来はないってことですね。

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